よかった thank goodness 2004 6 27
あれは、2003年の正月だったと思います。
年老いた知人から、こんな相談を受けました。
年金と貯金で生活をしている。
しかし、貯金をしていても、ほとんど利子がつかない。
そして、節約しても、毎年、出費はある。
いくら、お金があっても、毎年、貯金は減っていく。
どうしたら、いいのか。
残る選択肢は、株しかないと思っているが、
株は、どんな銘柄がいいのか。
こういう相談を受けた時は、回答は決まっています。
誰にでも説明ができて、誰でも納得できる銘柄となります。
結局、トヨタ自動車という銘柄になりました。
トヨタ自動車という銘柄は、
2003年の1月上旬には、3300円の高値がありましたが、
その後、「厚生年金の代行返上による売り」と「持ち合い解消の売り」によって、
同年4月18日には、2455円という安値をつけてしまいました。
しかし、その後、株価は回復し、
2004年の6月25日には、4420円という高値をつけることができました。
これも、多くの皆様方の協力があってこそと感謝しております。
しかし、心配なことがあります。
それは、資産形成について相談できる人がいない高齢者の方々です。
こうした人たちは、いくら、お金を持っていたとしても、
毎年、お金が減っていくとしたら、毎年、不安でしょう。
こうした不安に負けて、
悪質な金融業者にだまされる話を多く聞きます。
実に、悲しいことです。
しかし、これだけは、注意してほしいのです。
安定的な収入がある人には、ある程度、リスクがある銘柄を勧めても、
収入がない人には、「誰にでも説明ができて、誰でも納得できる銘柄」となるのです。
あるいは、過去の実績を、誰もが納得する「優秀な投資信託」となるのです。
つまり、100人に説明しても、100人全員が納得する銘柄、
あるいは、100人に説明しても、100人全員が納得する投資信託となるのです。